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感想文を書いてみよう⑧~流星ワゴン~

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今回は、小説を読みます。

流星ワゴンは、重松清さんの小説です。2002年に講談社から出版されています。

私は2015年にドラマ化したものを観ていて、とても好きだったのもあり、

今回のテーマに選びました。

 

感想文を書いてみよう⑧~流星ワゴン~

もくじ

  • おもな登場人物
  • あらすじ
  • 読んでみた感想

おもな登場人物

①永田一雄

本編の主人公。作品中では、「僕」として物語を語る。

②永田忠雄

一雄の父。一雄と同い年(38歳)の姿で現れる。本人は末期のガンで、病院のベッドにいる。

③永田美代子

一雄の妻。夫には言えない秘密がある。一雄に離婚を申し出る。

④永田広樹

一雄の息子。中学受験に失敗してから、人格が変わったように荒んでしまった。

⑤橋本義明

死を意識した一雄の前に、ワインカラーのオデッセイに乗って現れた、一雄の人生のやり直しの旅の案内人。

⑥橋本健太

5年前、交通事故で父義明と一緒に命を落とす。死後、成仏できずに義明と旅を続けている。

 

あらすじ

「僕」こと永田一雄は38歳のサラリーマン。リストラに遭い、会社を退職。一人息子の広樹は中学受験に失敗したあと家にひきこもり、時に暴力をふるう。一雄との関係はぎくしゃくしている。

妻の美代子には離婚をせまられ、新しい就職先のあてもなく、ガンで入院中の父親の見舞いに行くともらえる「御車代」の5万円目当てに、自宅と故郷を月に何度か往復する生活だった。

駅のホームで酒の入った一雄が酩酊していると、いらだたしげにオートバイのエンジンを吹かす音がする。

相手と遭遇したら、「オヤジ狩り」と称して、襲われるかもしれない。

死ぬのではないかと思った。そして、「そうなっても良い」、と思った。

全てがどうでもよくなっていた。

故郷の父には元気でうまくいっていると伝えた妻と息子。事実とはまるで違うのに。

父は怪しまないだろうか。

毎晩、疲れて家に帰る頃には抜け殻同然で、美代子に任せきりだった家庭。その報いが今の自分に与えられたのか。

しかし、反省や後悔をいまさらしてみた所でどうにもならない。

ふと気づくとそこに、ワインカラーのオデッセイが、まるで前からそこに停まっていたように佇んでいた。しかし、ほんの少し前には何も見えなかったはず。

訝しく思いながらも一雄はオデッセイに近づいていった。

「遅かったね」

語りかけてきたのはやんちゃな表情の少年。そして、運転席には、一雄より少し若い、30代前半の年恰好の、細身の、髪の薄い男が乗っていた。

オデッセイの行く先は、一雄の過去の重要な地点。一雄の人生は、どこからどのように崩れてきたのか。一雄は、自分がこれから死ぬとも、すでに死んだともいえない状態で、人生のやり直しの旅に出る。

旅先で遭遇したのは、なんと自分の父親の永田忠雄だった。しかも、病院で末期がんと闘っている、やせ衰えてチューブに繋がれてベッドの上にいるはずの忠雄ではなく、

若く、それも自分ときっかり同い年の姿と記憶を持って現れたのだ。

忠雄は一雄のことを昔からの呼び方「カズ」と呼び、一雄には自分のことは「チュウさん」と呼ぶように勝手に決めて、カズとチュウさん、

そしてオデッセイの持ち主で、旅の案内人の橋本さんとその義理の息子の健太。二組の父子の、温かくて、可笑しくて、ちょっと切ない物語が展開されていく。

 

 

読んでみた感想

私にとっては、久しぶりに戻ってきた流星ワゴンの世界です。

活字本はやはり濃厚です。ドラマだとなんとなく飛ばしてしまう部分も、文字だとしっかり追える。ドラマで深く分からなかった部分が、回収できた気がします。

美代子さんのキャラクターも、ドラマの時よりも印象が強く、女性として、母として、そして、一雄(カズ)の妻としてのそれぞれの姿がしっかりとイメージできるようになりました。

二人のやりなおしが、うまくいくといいなぁと、心から思います。

チュウさんの言葉遣いが、乱暴ながらも、読んでいて時に爽快で、時に哀しくて、時に温かい、そして、懐かしい気持になりました。

うちにそういう言葉を使うひとはいませんけど、なんだか、家族にそんな人がいそうな気持ちになります。

小説版を読んで、気がつくと、チュウさんのせりふばっかり目で追っている私がいました。

ドラマではそれほど熱心にチュウさんを観てはいなくて、むしろ健太君と橋本さんのやりとりの方が好きだったりしたのですが、

小説ではチュウさんの人情味あふれる人柄が、そのせりふを通して痛いくらいに伝わってきました。

あと、私の中では橋本さんが、ちょっとカッコいいイメージでインプットされてしまっていて、頭頂部の地肌が見えるくらい髪が薄いという設定に、おや、と思いました。

その他は、ドラマとものすごく違ってしまうのかなと思ったら、むしろそのままだったなぁと思います。雰囲気も良くマッチしていたし、小説を読む事で、

ドラマのシーンがまた鮮やかによみがえってきました。本から入ったひとには、置き換わったシーンなどあり違和感がきっとあるのではないかと思いますが、

まっさらな所から入った私は、ドラマから観ておいてよかったなと思います。

それにしても、ドラマ化されたこの作品を観た2015年の新春。

あれから3年経ったと思うと、早いものだなぁと思います。

実は、実家の母と二人で観たんです。こたつで、足をあたためながら。

たまたま1話目を一緒に観たのがきっかけです。

週一回ドラマを観に帰るという、ちょっと私の人生ではあまりない体験でした。

でも、このお話、一人で観ても、きっとつまらなかったんですね。

同じ曜日の同じ時間に母がこたつでテレビを観ているところにもぐりこむ。

チュウさんとカズが出会って朋輩として旅をする間に、

私と母もきっと朋輩さながらに気持を合わせてストーリーを追っていたのだと思います。

母は当時73歳。今はもう四捨五入したら80歳になってしまいます。私もカズよりもずっと年上です。

そんな私にとって、このひとときは、親との別れや、親の歩んできた人生について考える機会でもありました。

幸い、3年経った今でも母との別れは訪れていませんが、こればかりはいつ来るとも分かりません。

でも、親子の絆について一緒に考える機会をもてた事は、幸せな体験だと思うし、この作品があってくれたおかげだなぁと思います。

今回、こうして小説版を読む事ができて、色々と追体験もでき、本当に良かったと思います。

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