感想文脱線中~アイスプラネット~
今日は、中学二年の教科書(光村)に載っている
作品のあらすじと、感想です。
なんと、椎名誠さんの作品です。
しかも、書き下ろし。
はっきりいって、
中学生、惜しげもなくこんなに面白い話を読めるなんて、
「羨ましすぎる!」と思いました。
時期的に見て、2年一学期中間テストの範囲だったのかなと思います。
お役立ち記事という訳ではありませんが、
生徒さんに読ませてもらって、とても好きになったので、書かせていただこうと思いました。
もくじ
- おもな登場人物
- あらすじ
- 読んでみた感想
- 聞いてみたい!
おもな登場人物
① ぐうちゃん :「僕」の家に居候している母の弟
② 僕(悠太): 本編の主人公
③ 母、父
④ 古井、今村 :「僕」の友人
あらすじ
僕、「悠太」の家に居候しているのは、「ぐうちゃん」こと津田由紀夫、38歳。母の弟だ。定職といったら、たまに何日か家を空けて測量の仕事をする程度。居候している事について、
母はたまに愚痴をこぼすが、出張の多い父は、肯定的に見ているようだ。
「ぐうちゃん」は若い頃、色々な国を旅して歩いたといい、ぐうちゃんの居候している部屋に行くと、その時の面白い話を「僕」にしてくれる。
例えば、3メートルもある大ナマズだとか、馬をものみこむアナコンダの話。そして、「アイスプラネット」。
「僕」は半信半疑ながらも、ぐうちゃんのしてくれた話が忘れられず、つい友人にぐうちゃんの話をしてしまう。案の定、友人達は「僕」の話を信じるどころか、突拍子もない話をする「僕」をバカにする。
悔しくてたまらない「僕」はぐうちゃんに詰め寄るが、「そのうち、写真を現像したら見せる」、と言われ、からかわれた気持ちになる。「僕」は以前のようにぐうちゃんの部屋に話を聞きに行く事はほとんどなくなった。
ある日、ぐうちゃんは、「旅費がたまったから」、と、家を出てまた旅に出る事を家族に告げる。
ぐうちゃんの話が本当なのかどうかは、はぐらかされたまま。
でも、ある時、「僕」の所にぐうちゃんからの手紙が届く。
「アイスプラネット」の真実がそこにあった。
読んでみた感想
ぐうちゃんの伝えたかった事は、自分の目でいろいろなものを見ないといけないというような事だけど、まさに今のインターネット社会で必要な事だと思った。
そこにあるものを鵜呑みにしてはいけない。自分で考えて、正しいのかそうでないのかを判断して、取り入れていかなければならない。
でも、そんなお説教的なメッセージとは別に、「ぐうちゃん」の話す様子は私にも面白いし、それを「ありえねえ」と言いつつも、面白がって聞く「僕」の好奇心旺盛な様子は、私にはきらきらして見えました。
感動するものが減ってきていると感じる今日この頃ですが、もっと素敵な事、不思議な事にあふれているこの世界の全方向に、もっと目をむけていこうと思います。
聞いてみたい!
さて、このお話で注意して読むところはどんな所でしょう。
答えは人それぞれと思います。テストでは、先生も正解、不正解をきっちり決めないといけないでしょうが、正解と少しずれていても、自分なりに考えた答えをかたちにする事の方が大切だと思います。
もちろん、「正解」、とする根拠もきちんとあるので、テストや問題集では、正解とつき合わせて自分の回答を見直すことも大切です。
でも、一通り分析したら、あとは、それほど気にする事はありません。その分、自分の面白いと思う本を読んだり、前向きに次の試験範囲についての作戦を考えてみたりする方が良いと思います。
私は、答えとしては、むしろ、突拍子もない事を書けるほうが、いいと思います。
それは、ユニークな観点から物事を考えられる証拠です。
そんな答えを、たくさんたくさん聞いてみたいです。
「アイスプラネット」について、現役の中学生のみんなにもし聞けるならば、
私はこんな事を聞いてみたいです。
① 「アイスプラネット」とは、何?
② 「僕」は、ぐうちゃんのことを、どう思っている?
③ ②について、それは、なぜ?
④ ぐうちゃんの話の中での、「いい話」とは、なんだろう?
⑤ お母さんが心配している事はなに?
⑥「僕」はお母さんの意見をどのように思っているんだろう。
⑦ ぐうちゃんが家を出ると分かったときの、「僕」、「母」、「父」、それぞれの気持ちはどんな感じだろう。
⑧ ぐうちゃんが、手紙の中で「僕」にしてほしいと思った事は何だろう?
そんな訳で、今日はここまで、です。
お読みくださり、ありがとうございます。